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2006.06.17 Saturday

束芋 展『ヨロヨロン』in原美術館



彼女の作品に初めて出会ったのは“横浜トリエンナーレ2001”でした。
開場の一つである赤煉瓦倉庫の中で「にっぽんの通勤快速」を観ました。
ゆがんだ日本の社会を滑稽に描いたアニメーションを用いた映像インスタレーション作品は6面のスクリーンで描かれていました。
「そういえば日本のこんなところって変だよね・・・・・。」
そんな感覚が、外国人の方なのかと思ったら、1975年生まれの日本の女性だったことにも驚きを覚えました。

今回の展示も新作大型インスタレーション「公衆便女」「真夜中の海」「ギニョラマ」(2006年)を中心に、ドローイングや最近の作品群も観られました。
出世作の「にっぽんの台所」(1999年)や、去年ギャラリー小柳で見た「hanabi-ra」なども観ることが出来ます。

特に私の中で印象的だったのが、「真夜中の海」です。
「真夜中の海」を2Fから見下ろしながら鑑賞していました。
私は夜に海を見下ろしていると、闇に浮かぶ波の白さが浮き立って見え、その隙間より引っ張られて落ちそうになる感覚にとらわれることがありました。
その感覚が束芋さんの創りあげた作品「真夜中の海」にも感じました。
波を人体にたとえたこの作品は私の心の闇をとらえそうでなんだか怖かったです。

彼女の作品には世の中の歪みや超現実なリアリティーの欠如を思い知らされ、いつもこころをかき回されてしまいます。
たまにはこんな体験も色々な本質を見つめ直すにはいいのかもしれません。

束芋 展「ヨロヨロン」 原美術館
2006年06月03日 〜 2006年08月27日
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