2013.05.26 Sunday
春の雪
先日、鎌倉文学館へ“春の雪”という、薔薇に会ってきた。
“春の雪”は三島由紀夫の最後の長編小説である“豊穣の海”の一巻目の小説のタイトルである。
鎌倉文学館は侯爵 前田家の別邸があった場所です。
小説を書くために三島由紀夫が取材に訪れ、“春の雪”にここの情景を書いています。
そんな縁からこの薔薇は“春の雪”と名前をつけられたのです。
小さくて可憐、開花時にはピンクだった花の色は白へ移り変わっていく。
その姿は高貴であり、儚げでもあります。
久しぶりにその姿を見れて小説“春の雪”を思い出しました。
小説も淡雪のように、何か儚く悲しげで、そして美しい文章にこころ奪われました。
久しぶりにそんな文章の世界に浸ってみるのもいいなと思いました。
鎌倉文学館には“春の雪”以外にも美しい薔薇が沢山咲いています。
薔薇はやっぱり美しいですね。
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